書名 ハンミョウの生物学 ハンミョウ類の進化・生態・多様性
著者 デイビッド L. ピアソン/アルフリート P. ボグラー
訳者 堀道雄/佐藤綾
ISBN 978-4-486-01990-9
体裁 B5・267頁+カラー口絵8葉・カバー
出版社 東海大学出版部
発行年 2017年1月
定価 3,800円+税(送料別)
備考 2001年発行の「Tiger Beetles: The Evolution, Ecology, and Diversity of the Cicindelids (Cornell Series in Arthropod Biology)」の日本語版です。ハンミョウ類の分類・形態・進化・生物地理・保全までを網羅し、原著の出版以降明らかになった補足や訂正、訳者によるカラー生態写真をこ日本語版では追加されています。

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目 次

序文
日本語版への序文
 第1章 はじめに
  ハンミョウ研究のおもしろさ
  ハンミョウ研究の先人たち
  科学研究におけるハンミョウの価値
第1部 分類的多様性─進化および世界的分布でみたハンミョウ
 第2章 ハンミョウとは
  どの仲間に近いのか
  ハンミョウの特徴
  生活環の各発育段階
 第3章 分類と進化
  ハンミョウ科の分類
  多様性の進化
 第4章 種と種分化
  種とは何か
  なぜ種を問題とするのか
 第5章 遺伝─特異な性決定様式
  染色体と生殖細胞
  染色体の進化と種分化
 第6章 生物地理
  なぜ、ある地域では種数が多く、別の地域では少ないのか
  ハンミョウはどこから、どのようにして来たのか
第2部 生態的多様性─自然環境でのハンミョウ
 第7章 自然を生き抜く
  物理的生息場所の中のハンミョウ
  安定した体内環境の維持
  長期的な環境変化に対する応答
  その他の進化上の問題
 第8章 交配相手の探索と求愛
  性淘汰と雌の選り好みの論理
  交配と繁殖
 第9章 敵からの逃避と回避
  天敵はどんな動物か
  対捕食者形質
  複合的な対捕食者防衛
  防御化学物質─局所的な適応か、歴史的な成り行きか
 第10章 競争者に立ち向かう
  植物と採餌行動
  ハンミョウはどのように競争に立ち向かっているのか
  群集内の共存種の組合せに規則性はあるのか
  ハンミョウの適応放散─何が多様性を促進したのか
 第11章 経済と保全
  経済的な利用価値
  バイオミメティクス(生物模倣)
  保全
  分類群間の比較と統計上の自己相関の問題
  分子レベルの研究と保全
  市民化学者と保全
第3部 生態的多様性と分類的多様性の相互作用
 第12章 今後の研究と統合
  分布パターンの研究
  亜種の研究の必要性
  世界全体での比較
  系統樹の改良とその予測力の強化
  剛毛の配列様式と統合
  気候変動
  結論
付録A ハンミョウの観察と採集
付録B 世界の主な属の自然史
訳者あとがき
引用文献
学名索引
分類名・和名索引
人名索引
事項索引